【宿泊記】ハイアットリージェンシー横浜 無料宿泊特典利用のブログレビュー
今回は、WORLD OF HYATT(ハイアットの無料会員制度)からいただいたアワード:ホテルカテゴリー1~4までの無料宿泊特典、を利用して2023年4月の土日に「ハイアットリージェンシー横浜」に宿泊した際の様子をご紹介します。ハイアットリージェンシー横浜は初めての利用でしたが、スタッフの対応はホスピタリティーにあふれ、港にも駅にも近いという立地の良さや、土日ながらラウンジも混んでいないという点など、また是非ともリピートしたいと思うホテルでした。今回は無料宿泊特典を利用しましたが、宿泊料金が高騰している東京に比べるとまだリーズナブル感がある宿泊料金も魅力的です。この記事が、ハイアットの無料宿泊特典を利用する方や、ハイアットリージェンシー横浜への宿泊を考えておられる方へのご参考になれば幸いです。
ハイアットの無料宿泊特典とは
ハイアットの会員プログラムであるWORLD OF HYATTでは、無料宿泊特典を主に以下の2つの方法で獲得することができます。
- マイルストーンリワード:1月~12月までの1暦年の間に30泊に到達するとカテゴリー1~4の無料宿泊特典、60泊に到達するとカテゴリー1~7の無料宿泊特典。
- ブランド・エクスプローラー・アワード:異なる5個のブランドに宿泊するごとに、カテゴリー1~4の無料宿泊特典。5個、10個、15個・・・達成時に獲得。ちなみに2023年6月10日現在日本国内にあるハイアットのブランドは8個、全世界にあるハイアットのブランドは28個あり順次拡大中。
『ハイアットのブランドエクスプローラー達成で無料宿泊特典をゲット』の記事も参考にして下さい。
無料宿泊特典をどのホテルで使用するか
無料宿泊特典の有効期限は獲得してから1年間です。筆者の場合、2023年4月20日までが期限でした。2023年3月に国外を訪問した際に利用しようと考えましたが、スイートルームへのアップグレード特典も利用しつつ、無料宿泊特典と有償宿泊を混在させて連泊予約することができなかったため、無料宿泊特典は別の機会に利用することにした経緯があります。
有効期限は迫り、宿泊する日程が土日しかなかったので、土日でプロモーションアワードの無料宿泊特典が使えるカテゴリー4のホテルを探しました。すると、ハイアットリージェンシー東京は利用できず、ハイアットリージェンシー東京ベイとハイアットリージェンシー横浜が残り、まだ宿泊したことがないハイアットリージェンシー横浜で利用することにしました。
ハイアットリージェンシー横浜の概要
ハイアットリージェンシー横浜は、2020年5月23日に横浜市中区山下町に新規開業しました。日本では7番目のハイアットリージェンシーブランドのホテルです。21階建ての建物に客室は全315室あり、うち18室がスイートルームです。最上階の21階には横浜港と横浜ベイブリッジを一望できるウエディングチャペルとスカイバンケットがあります。運営会社は都心の高級不動産を扱うケン・コーポレーショングループ傘下のPremier Hotel Group(ケン不動産リース株式会社)です。2023年6月1日に「フォーポイントバイシェラトン函館」から「プレミアホテル-CABIN PRESIDENT-函館」へリブランドした後の運営会社であり、「ハイアットリージェンシー那覇沖縄」も運営しています。また、2023年9月24日開業予定の「ヒルトン横浜」の運営会社でもあります。ホテル系列だけではなく、運営会社の観点から見てみるのも面白いですね。
ホテルまでの交通アクセス
新幹線で移動したので、新横浜駅から横浜市営地下鉄ブルーラインで関内まで行き(272円)、そこからホテルまでゆっくりと15分程度歩きました。途中、横浜スタジアムの横を通りましたが、横浜ベイスターズの試合(対中日ドラゴンズ)があったらしく、横浜ベイスターズのユニフォーム姿の観客がたくさんいました。また、チューリップがちょうど満開の時期で、様々な色のチューリップが咲き競っており、なかなか壮観でした。
鉄道を利用したアクセス方法
※出典元:HYATT REGENCY YOKOHAMA「ACCESS」
羽田空港からのアクセス方法
羽田空港からの交通アクセスも、何種類もの方法があり便利です。
リムジンバス利用の場合(590円~814円)
京浜急行利用の場合(588円)
車を利用したアクセス方法
ホテル専用駐車場は機械式ですが完備されており、高速出口からも近いので車でのアクセスも便利です。首都高湾岸線・首都高狩場線経由「新山下ランプ」から約5分、首都高横羽線「横浜公園ランプ」から約3分です。駐車料金は、宿泊の場合、入庫から22時間2,000円です。
駐車場への経路
チェックイン時の様子
ホテルに到着し、中に入るとドアマンの女性が寄ってきます。ご宿泊でしょうか?クラブフロアのご予約でしょうか?とこちらの雰囲気を察知して、すぐに1階のフロントの奥にあるエレベーターに誘導し、3階のRegency Club Loungeまで案内してくれました。
WORLD OF HYATT のステータス会員向けのチェックインができるカウンターもありましたが、ソファ席に座ってチェックインが進められます。おしぼりとトロピカルアイスティーがウェルカムドリンクとして提供されました。このようなさりげないホスピタリティーがうれしいですね。
部屋の様子
ベッドルームエリア
お部屋は17階のクラブフロアにあるクラブツインルームをアサインされました。37㎡(or 39㎡)の広さがありますが、これが一番狭い部屋とは驚きです。チェックインしたのが17時を過ぎていたので、既にターンダウンは終え、パジャマの用意もされていました。お部屋の窓からマリンタワーも見えます。
デスクも広く、テレワークにも十分使えます。ベッドの後ろのゴールドの屏風もリッチな気分にさせてくれます。
個人宛のウエルカムカードとHYATT REGENCY の箱が置かれていましたが、箱の中は横浜のご当地スイーツ、ありあけの「黒船ハーバー ショコラクルミ」でした。くるみの粒が入っており、独特の食感です。
バスルームエリア
洗面台はシングルタイプです。バスアメニティのシャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ボディローションは、ハイアットリージェンシー定番の米国サンフランシスコ生まれのオーガニックブランド「Pharmacopia (ファーマコピア)」です。石鹸はフランスの人気ラグジュアリーブランド「BALMAIN(バルマン)」が用意されています。
シャワーはバスタブ横の洗い場部分に設置されており、レイン(オーバーヘッド)シャワーもあります。頭上からパウダーのような水滴につつまれるのはとっても癒されます~♪
コーヒーマシン
お部屋にあるコーヒーマシンはUCC製ドリップポッドです。冷蔵庫は中身がわかる前面ガラス製です。グラス類やコーヒーカップ類は同じ台の引き出し内にあります。
実際にドリップポッドのコーヒーを淹れてみました。DARK ROASTコーヒーのよい香りが漂ってきます。
ロビーの様子
チェックイン時にロビーを素通りして3階のクラブラウンジへ行ったため、改めて1階のロビーを訪れてみました。よく見ると、ロビーの半分くらいは2階までの吹き抜けになっており、豪華なシャンデリアが吊り下げられています。その下にはバーカウンターがあります。フロントをはさんで反対側にはオリジナルパンやちょっとした物を販売している「MARKET」という名のショップがあります。
ショップの前には本当の火は使わないデジタル暖炉をはさんで、ソファやお洒落なチェアが置かれているスペースがあります。どのファニチャーもスタイリッシュでセンスが感じられます。
ラウンジの様子
クラブラウンジもお洒落な空間が広がっています。ホテルの目の前に、「旧横浜遺留地 48番館」と呼ばれる、1938(昭和13)年に建設された日本最古の洋風建築物があり、当初は「ヘルムハウス」という外国人向けの高級アパートとして利用されていたそうです。そこには、ジャズバーも設置されており、まるで「大人の趣味部屋」だったらしく、このクラブラウンジでもそんな雰囲気を味わえるような空間を作り上げたそうです。
横浜は日本のジャズ発祥の地と言われていますが、日本のジャズ発祥の地は諸説あり、横浜説や神戸説もあります。どちらも港街ということで、同じ1923(大正12)年~1925(大正14)年頃にアメリカ帰りのメンバーが新しい音楽ジャンルであるジャズを演奏し、広がっていったようです。
ジャズは、楽譜がなくてもその場でセッションができるなんて素敵ですよね♪
ラウンジのカクテルタイム
カクテルタイム時(17:00~19:00)にクラブラウンジへ行くと、アルコールも飲み放題で、お料理も他のハイアットリージェンシーでは見ない食材が並んでいました。
オリジナルカクテルもあり、横浜ならではのネーミングも含めて実に上手い(旨い)!
3種類全てトライしてみました。まずは「Port 48」。日本酒、カシス、グリーンティーが入っていますが、グリーンティーの味はわかりませんでした。
ちなみに、Port 48の由来は、前述したホテルの目の前にある「旧横浜遺留地 48番館」と呼ばれる、日本最古の洋風建築物からくるものと思われます。
次は「Sing Sing Sing」。ジン、ブルーリキュール、レモン、ソーダが入っており、色がキレイです。レモンの果肉が結構入っていました。
最後に「Tropical Sparkling」。これも色が美しい。スパークリングワイン、トロピカルティー、ピーチジュースが入っており、とっても飲みやすいです♪♪
これらのカクテルは、ノンアルコールベースでも作ってもらえるそうです。アルコールが飲めない方への配慮もされているんですね。
土曜日の夜なので、もっと混んでいるかと思いましたが、かなりすいており、ゆ~ったり&ま~ったりすることができました。
ラウンジの朝食
朝食もクラブラウンジで提供されました(7:00~10:00)。限られたスペースでしたが種類も豊富な料理が並んでおり、新鮮なサラダやフルーツ、温野菜もいただくことができました。
特に「中華粥」が横浜らしくて、薬味も全種類入れて美味しくいただくことができました。この日のスープは「ミネストローネ」でしたが、具がたっぷり入っており、スープの味加減も絶妙!でした。
また、「グリーンのスムージー」も人気があり、冷蔵庫の中ではミルクの後ろに隠れているにもかかわらず、補充されてもすぐになくなっていました。確かにスッキリして飲みやすく、何度もおかわりしたい気になります。そういえば、何度もおかわりしたくなるのは、ハイアットリージェンシー大阪の朝食時に提供される「大阪みっくすじゅーす」でも経験したことを思い出しました。
周辺情報
ホテルでの朝食後は、横浜といえば港ということで、ホテルから歩いて10分程度のところにある「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」へ行ってみました。
ちょうど「飛鳥Ⅱ」が停泊していました。半年くらいかけて世界一周航海もする日本郵船グループの超豪華客船です。お天気もよかったので、青空をバックに美しい船体が映えました。
赤レンガ倉庫へも移動して見ることにしましたが、途中帆船が寄ってきていました。対岸からの全景が一番美しく見えました。
実は筆者もいつかは「飛鳥Ⅱ」に乗って夫婦で世界一周航海をしたい!と夢見ていました。しかし、数年前の平成から令和に年号が切り替わるタイミングで、この横浜港の国際客船ターミナルからDIAMOND PRINCESS号に乗って釜山、長崎に寄港して横浜へ戻ってきた時に少し考えさせられました。
というのも、乗船中のレストランでは10名くらいの円卓テーブルにランダムに案内され、何度も世界一周クルーズを経験された方とたまたまご一緒して様々な経験談をお聞きする機会がありました。
その中で聞いた話しでは、世界一周クルーズ船にはリタイア後の夫婦がたくさん乗船して来るが、喧嘩別れして夫婦どちらかが降りてしまうケースが結構あるとのことです。
夫婦が24時間ずうっ~と一緒にいる生活に慣れていないため、だんだん相手の言動に我慢できなくなるためか、別のカップルが出来始めるそうです。さらには夫婦の片方が早い段階の寄港地で降りてしまうというものです。笑うに笑えない話しですね。
ところで、この日は日曜日でお天気もよかったので、家族連れもたくさん来ていました。でもお子様が泣き叫んでる家族が複数あり、泣いている理由が「あの船に乗りたかった~!」と共通しています。
親御さんは一生懸命説得していますが、泣いている子供は何を言われても聞く耳を持ちません。なんか微笑ましく思えました。
横濱三塔
横浜港周辺にまだビルが建っていなかった戦前の頃、海の方から見えるのが3塔だけだったそうです。KING・QUEEN・JACKと呼ばれ、「横濱三塔」として親しまれたそうです。
KINGは神奈川県庁本庁舎(1928:昭和3年)、QUEENは横浜税関(1934:昭和9年)、JACKは横浜市開港記念会館(1917:大正6年)です。
横浜港にはそれらを見る3つのビューポイントがあり、それぞれのスポットには表示があります。しかし、この表示を探すのにひと苦労しました。
さらに、ビューポイントから見てもJACKの塔に該当する建物が見当たりません。
3ヶ所のビューポイントを回ってわかった結論は、JACKの建物は改修工事をして全体が覆われているのでした。わからないはずです。
JACKの塔は横浜市開港記念会館と呼ばれ、1917(大正6)年に創建されました。改修工事は2023年12月末までかかり、2024年3月末まで休館の予定です。2017年には100周年を記念して本も出版されています。
※出典元:横浜市公式サイトより
リオープンの暁には是非訪問してみたいものです。
まとめ
ハイアットリージェンシー横浜は、リピートしたくなるホテルでした。リージェンシークラブラウンジは、旧横浜遺留地48番館にあったジャズバーの大人の趣味部屋の雰囲気を味わえるような空間を作り上げており、提供されるカクテルやフードも含めてオススメです。宿泊に際してはホテルの公式サイトをじっくり読み込んで行って下さい。見どころがたくさんあるので実際に見たり聞いたりすることにより、理解が深まって感激や感動する場面が多々あると思います。
また、周辺には国際客船ターミナルや赤レンガ倉庫以外にもたくさんのスポットがあります。横濱三塔のビュースポットも是非探してみて下さい。